14日 3月 2016 側の器444 ある小雨日に林を歩いていたら、一本の杉の木に絡みついていた藤の枝が枯れ、地面に崩れて落ちていた。杉の木にはくっきりと藤の枝の締め後が残っていて、まるで自身の腕を思いきり掴まれているかのような感覚を覚えた。 締め後の凹みには雨の雫が螺旋を描いて少しずつ流れ下っている。 誰かに強く腕を掴まれる時、自身の腕は凹むのだ、とふと気がついた。その凹みには他者が流れる。 tagPlaceholderカテゴリ: コメントをお書きください コメント: 0
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