2017年4月28日(金)~5月20日(土)
12:00~19:00
月ー水曜日休廊
Gallery Jin projects
増子博子は、1982年に宮城県に生まれました。2008年に宮城教育大学大学院教育学研究科教科教育専攻美術教育専修修了。 現在、岩手県に在住しております。2009年トーキョーワンダーサイト本郷での個展開催、2010年群馬青年ビエンナーレ入選、Toyota Art Competition 2010優秀賞受賞、2015年N.Eblood 21 Vol.54
増子博子展/リアス・アーク美術館(宮城)開催など、着実に実績を積み重ねて来た気鋭の作家です。
増子の作品は白と黒のみで表現された盆栽の世界を特徴としています。自然のもたらす恵みのなかに、人間の手が介入し新たな造形が生み出される盆栽作りを、自身のイメージを創造するプロセスに重ねあわせて制作しています。Gallery Jin
Projectsでの5回目の個展となる本展では、「盆栽肌」と名付けられ、紙にペンと鉛筆で描いた平面作品約8点を発表いたします。皆様のご来廊を、お待ちしております。
(作家のステートメント)
わたしは2006年より、盆栽を主題に制作を続けてきました。既成のパネルを鉢に見立て、画面に種を植え、絵が生えるがまま、わたし自身はそれを手伝うつもりで描いています。
ひとが手をかけて育てている植物を眺めていると、人の手技や愛情、光のふるまいや水の流れなど、その植物が受けている様々な影響を、わたし自身の皮膚表面で受け取ろうとする感覚があります。その時、わたしが動かしていると思っていた手は統制を失い、地震計の様に震えてきます。今回展示する「盆栽肌」という絵は、その感覚に相乗りするような制作を試みています。ひとと植物、その関わりから生まれる肌触りを描きたいと考えています。(増子博子)